こんばんは^^
今日は発達心理学の側面から、幼児期後期と呼ばれている3歳〜6歳の子どもの心の中を覗いてみたいとおもいます。
この時期の子ども達は「自主性」と「罪悪感」の両方の心を育みながら、自分の事は自分で考えながら“目的”に向かって進んでいく力を獲得していく大切な時期☆
「あれがしたいなぁ、これもしたいなぁ」と言った自分で発想し、行動しようとする意欲や自主性が出てくる時期ですね。目に映るもの全てに興味を示すようになり、いろいろなチャレンジが見受けられる時期でもあります。
好奇心が大旺盛な子ども達の中には、やんちゃしたり、いたずらをしたり、おてんばが過ぎて「てんてこ舞いでもうーーー」と叫びたくなることもあるのではないでしょうか。でも、これらの行動はまさに、自分で考えて行動しようとの自主性を育んでいこうとする時期だからこそ現われる行動でもあるんです!
この時期は、「〜したい」との意志の芽生えが始まる時期とは言え、まだ「何をしてもよくて、何をしたらダメなのか?」「何が正しくって、なにが間違っているのか?」といった判断ができない時期でもあるので、家族や他者との関わりを通じながらゆっくりとルールや社会性を育んでゆくことになりますね。
人との信頼関係を土壌としながら、お母さんのマネ事を始めたり、お母さんのような存在になれるようにと振る舞うことも...。両親からの期待も感じ取れるようになったり、両親をモデルとしながら、その試しの場を“友達”との関係の中で見出しながら“ごっこ遊び”を通じて外社会に出ていく心を育んでいくのです。
つまり、幼児期後期の段階になってくると自分がこれまで「母親」や「※母親的な存在」との出会いを通じて経てきた経験や体験を外社会で試しながら、
「自主性」&「罪悪感」 → 「目的」
の為に欲しいものや、チャレンジしたいとの旺盛な心や、野心と呼ばれる独立感覚の基礎となる心を育んでいくのです。
人との出会いや繋がりを実感出来る関係を感じることのできる存在ってとても大きなことなんですね。
(※母親的存在・・・産まれてきたことを肯定的に受け止めてくれる存在)
(つづく)
- 2016.03.28 Monday
- エリクソンの発達段階論
- 23:43
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- by ●知田 良博(ちだよしひろ)