今年度がスタートして早いものでもう半年。
最近、子育てされているお母さんからのご相談で多いのが、子どもに落ち着きがなかったり、子どもが集団に馴染んでくれなかったり、離れてくれなかったりで、心がいっぱいになってしまうお母さん。その渦中にいるとほんとに辛くて、心が苦しくなることもたくさんですね。中には、「みんなと同じように行動して欲しい」「みんなと同じように育ってほしい」「みんなと同じように・・・」。子どもの事を思うからこそ、愛おしく思えたり、思えなかったりのたくさんの気持ちがこみ上げてきますね。
でも目の前で起こる出来事があまりにも長く続くと、現実をなかなか受け入れる事ができなくて辛い時間を過ごされている方もおられるのではないでしょうか。僕自身もいろんなものを見てきて、色々な体験をしてきた中で感じる事は、その渦中にいる時ってその問題がどこか外側にあるように感じ、解決の為の方法をずっと探し求めていました。
でも最近は、心が何かに反応するという事は、反応している自分の側に向き合うべき何かがあるのではないかと感じるようになりました。心がネガティブな方向に反応した時と言うのは、自分の心の中のコップに明るくて、楽しくて、どこか優しい何かを注いで貰いたいのに注いで貰えない時や、注いで欲しいものと違うものが注がれた時、あるいは、自分の中に既にあるものと同じものが注がれた時や、自分にはないものを注がれた時などに現われることが往々にしてあるのではないかと思えたのです。
起きた出来事を肯定的にフォーカスするとしたなら、もしかするとそれは、恐れている何かに気づけるチャンスかもしれないし、自分の中で許していないものに気づけるチャンスかも知れません。そこに気づくことによって実は問題がなかったという事に気づくことができるかもしれません。自分自身が決して悪いのではなく、そう思ってしまう自分がダメなのではなく、今・ココで感じている自分自身の気持ちを受け取る所から、どこか明るくて穏やかな心に出会えるのではないかと感じたのです。
そうはいっても、なかなか現実を直視できないこともありますね。受入れようと頑張っているのに受入れることができない。そんな時はどうか、頑張ることを手放してみてはどうでしょうか。受入れる事ができないと感じている、自分の気持ちを受入れるところから始めてみてはどうでしょうか。無理に受入れようとすると心が逆の方向に反応してしまうことがあるものです。
そして、自分自身が受入れたいのに受け入れる事のできない現実と出会った時、その過程においては、精神的打撃→否認→パニック→怒り→敵意→罪悪感→孤独感→無欲・無関心→諦め→受容。そして、新しい「希望」へ。そんな道筋があることも頭の片隅にちょこっとでも添えておいて頂けたら嬉しく思います。
「今居る場所」「今感じている気持ち」に、自分自身が寄り添い、自分自身の心への問いかけのその先に、明るくて、穏やかで、心地のよいゴールにたどり着ける日がきっと来るのではないかと思います。ゴールはいつもハッピーエンド。これから起こる出来事は全てそこに至る過程であることを私は信じています。
そして私達は、悩んで、苦しんで、もがいて、泣きたくて、辛すぎてどうしたらよいのか分からない・・・、その思いに共感しあえる存在としての親友や家族に近い、そんな存在でありたいと思います。誰も悪くないという真実と、問題は問題でなかったと心からそう思える真実、更に、世の中というコップはもっともっと大きくて豊かだと実感出来る真実。まだまだ微力ではありますが、水を介して、人を介して、心と体の健康つくりをお手伝いさせて頂きたいと思います☆
よっしー
- 2016.10.05 Wednesday
- こどもの相談Q&Aるーむ
- 23:57
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- by ●知田 良博(ちだよしひろ)